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中国製 200フィルム(1) Lucky Charm 200

ebay淘宝網を眺めるといくつかの業者が見たことのない怪しげな中国語パッケージのフィルムを出品しています。楽凱やSunnyや、ちょっとヘンテコな富士やKodakなど、これらのカラーネガフィルム達は一体何処で生産されているのでしょう?多くの乳剤を管理生産し多層塗布技術を必要とするカラーフィルムの生産設備は限られています。だとすれば中国国内や他国のOEMなり提携なりで同じフィルムが異なるパッケージで販売されているはずです。ではどれがどれと同じなのでしょう?本物?偽物?

しかし何処を調べても誰もこの事を書いていません。きっと誰もそんなフィルムを気にも留めないでしょうし興味もないのでしょう。ならば取り寄せて自分で調べようではないか、というのがこのシリーズです。なにしろ中国唯一と思われる生産設備を持つ中国楽凱は9月3日にカラーフィルムの生産を終了したのです。 中国のガラパゴスを調査する時間は限られています。

え?そんなの興味ないって?やっぱり? ま、そうですよね。普通。

今回紹介するのは中国楽凱が中国国内向けに出荷している彩韵(Charm) 200というフィルムです。

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2003年頃にKodakは中国楽凱の株式の約20%を保有して提携を結び、Kodak Goldの一部を中国で生産しました。中国国内では楽凱ブランドで「超金 100」「超金 200」が販売され、日本でもKodakブランドの業務用フィルム「Gold 100」や、100円ショップのダイソー向け「Gold 200」として「中国製」表記の品物がひっそりと販売されました。しかしその後の世界の消費量の減少とそれに伴うKodakの戦略変更で、20年続くはずだったこの提携は僅か4年ほどで解消してしまいました。

このフィルムはその時に得たであろうKodakの乳剤技術が使われています。Kodakが提携終了後もその使用を認めているのかは定かではないですが、とにかく事実としてこの商品が製造され販売されました。

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左が彩韵 200、右がGold 200。
確かにこのように乳剤面がギラギラした見た目がKodakのT粒子乳剤フィルムの特徴と同じです。
(この写真ではちょっとわかりにくいですが)

中国製、乳剤番号9930191、期限2012年4月。

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Canon T90,FD35mm 1:3.5 S.C. / Lucky Charm 200
撮影地:護国神社,中島公園 (2012/11/10)
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自分の撮った写真がフィルムに残っているのって何かいいよね

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