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APSフィルムの自家現像について(1)

キヤノンがIXYを販売し始めたあたりで認知度が高くなり、レンズ付フィルムに採用されたりして一時はそれなりに流通量がありました。鳴り物入りで登場した新規格でしたが時代には逆らえず、最後まで生産していた富士フイルムはとうとう今年販売を終了してしまいました。勿論まだ流通しているフィルムがありますし、最低でもそれらの有効期限が切れる2014年まではラボで現像を受け付けてくれるでしょう。

カートリッジに入ったままネガを保管することもあって、殆どネガを直視する機会のないフィルムを自分で現像しようなんて普通は考えないでしょうが、変なことの好きな私はオークションでAPSの現像に必要な道具が出品されるようになり始めた3年ほど前、これはチャンス!と道具一式を揃えて自分で現像するようになりました。

もうAPSフィルムを撮影に使う人は少なくなったでしょうし、今となってはラボへの影響は皆無と判断しこの時期に至ってあえて自家現像について書こうと思います。


APSにはカラーネガ(C-41処理)とカラーポジ(E-6処理)のフィルムがありますが、これらの現像処理は135や120と全く同じです。問題はカートリッジからフィルムを着脱する道具が必要な事と、フィルムのリールを用意する事にあります。

カートリッジからフィルムを外して取り出し、仮のカートリッジ(マガジン)にフィルムを移す道具をデタッチャーといいます。
手動のものから全自動のものまで色々あるのですが、手に入れやすいのはノーリツ鋼機のADT-240や富士フイルムのDT-100あたりでしょう。必ず専用マガジンと取扱説明書付きを探しましょう。ミニラボではフィルムを詰め替えたこのマガジンを135パトローネと同様に機器にセットして現像処理します。

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私はADT-240を使っています。

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これを使えば暗室不要で自動的にマガジンに巻き移してくれます。

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こんな感じでカートリッジの接合部が無傷で外されてきます。文明の力ですね。

これを自家現像するにはリールが必要です。無論市販品などありません。パターソンのプラリールを改造するのが一番楽だと思いますが、私はナイコール式のほうが好きなので、135用のステンレスリールの支柱を切り詰めてそこにステンレスパイプを被せてIX240用を作成しました。左が135用、右がIX240用。

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ここにマガジンからフィルムを巻き込みます。フィルム巾が小さいので135より少し巻きにくいですが慣れてしまえば問題ないでしょう。

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これから先は普通の現像処理です。

現像が終わり充分に乾燥させたら、次はカートリッジにフィルムを戻します。
フィルムをカートリッジに戻す道具をリアタッチャーといいます。
これも手動のものから全自動のものまで色々あります。手に入れやすいのはノーリツ鋼機のSARA-200や富士フイルムのAT-100あたりでしょう。経年劣化でフィルム給装のゴムローラーが溶けているものがありますので確認が必要です。これも必ず取扱説明書付きを探しましょう。

私はSARA-200を使っています。

6.jpg

これを使えばワンタッチでカートリッジにフィルムを結合して巻き込んでくれます。
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自分の撮った写真がフィルムに残っているのって何かいいよね

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