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APSフィルムの自家現像について(2)

前回はラボ用のデタッチャーやリアタッチャーを利用した方法を書きましたが、実はそれらの専用機器を使わなくてもツールを自作すれば、ある程度の作業はこなせます。

暗室中の手探り作業を覚悟できれば、こういった簡単なデタッチツールで未現像フィルムを外せます。

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勿論カートリッジからフィルムを取り出すには、遮光ドアキーを廻し、スプールを廻す必要があります。このようなドライバーも自作する必要があります。

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上のカートリッジドライバーは先のデタッチャーの付属品ですが、かつてはマイネッテ(みなと商会)からこんな道具も市販されていました。

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本来は現像用具ではなく、単にネガやポジを直接確認するための道具ですが、目的は一緒ですね。

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APSフィルムが出回り始めた頃、ラボの中にはこういった新規格のフィルムをメーカー側の思惑で市場に投入し、ラボ機器の更新を強要するのはおかしいと反旗を翻し、APSフィルムを135と同様に6コマおきにカットしていたところもあったと聞きます。しかしそれではAPSの本来の利点を生かすことができないでしょう。当時そういった対応をしたラボが今どうしているかわかりませんが、現在そういったイリーガルな対応をした特殊なネガを受け付けてくれるラボはあまりないと思います。

ラボで通常通りにプリント依頼可能な状態にするためには、フィルムをカートリッジに戻す事が必要です。
しかし自前でリアタッチするのは、明室でできるとはいえかなり難しいはずです。無理をするとフィルムを痛めてしまい、カートリッジも壊してしまいます。そういう意味でリアタッチャーだけは自作ではどうにもならない気がします。

話は変わりますが、APSの優れている点の一つに、対応したカメラを使用すれば撮影日時や露出を自動的に磁気記録する機能があります。あくまで磁気記録であるため、カートリッジから引き出してネガを確認してもそれらのデータを目視確認する事はできません。

ラボではそれらを確認するため、例えばこんな機器を使っています。

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富士フイルムのNV-10というネガビュアーです。

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ネガの状態は勿論のこと、

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撮影年月日、撮影時刻、プリントタイプ、プリント枚数、シャッタースピード、絞りといったデータも液晶画面で確認できます。

しかしこの機器はかなり入手困難です。
その上データの確認しかできないので、利用範囲は限定的です。

むしろ自家現像するなら、できれば持っておきたいという機器があります。

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富士フイルムのAP-1というフォトプレーヤーです。同じものがキヤノンからIP-100、ミノルタからVP-1としても販売されていました。今ならリサイクルショップなどで格安で見つけられます。(ただし最低でも付属リモコンと取扱説明書は絶対に必要です)

この機器はデータの確認だけではなく、一部書き換えも可能です。中でも特筆する機能は、このプレーヤで画面の天地を確定させると、フィルムにその磁気情報を書き込んでくれることです。

通常、APSフィルムをラボで現像すると、インデックスプリントの作成と同時に画面の天地を決定して磁気情報を書き込んでくれます。自家現像ではこの工程がないのでこの情報が書き込まれず、不完全なネガになってしまいます。どのラボに出しても問題が生じない状態にするなら、この機器は大変有用です。
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