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IX Nikkorという箱庭

私の場合、最初に購入したカメラがCanonの一眼レフカメラでしたので、35mm一眼レフに関しては他のメーカのボディやレンズは殆ど所有していません。限られた資源を集中させるとそういう結論になってしまった訳で(笑)、他のメーカの品物が嫌いだとかではないのです。そんな私が初めて購入したFマウントボディがこのPRONEA 600iです。APSフィルム用一眼レフですけどね。

1.jpg

購入した理由は「捨て値で売られていて、あまりにもかわいそうだったから。」
今となってはビギナー用AF一眼レフは総じてかわいそうな値段になってしまいましたが。

2.jpg

ほぼ未使用のような綺麗なカメラなのですが、残念ながらグリップのゴム系塗装は加水分解してベトベトでした。シグマのZEN仕上レンズもこんな感じ。何なんでしょうね、メーカの嫌がらせなんでしょうか。ベトベトはいや。こんな塗装はゴメンです。

そこで仕方なく分解してシャッターボタン周辺とグリップパーツを取り出しアルコールを使って擦り取りました。擦り具合で下塗り層がまだらに剥がれたので、それも全部剥がしたらツルツルの下地が出てきて、もはや「グリップ」とは言えない感じです。過ぎたるは及ばざるが如しですね。

Fマウントなので35mm用レンズが使えますが、このカメラと後に発売されたPRONEA Sには通常のFマウントレンズよりバックフォーカスを短くしてコンパクト化されたIX Nikkorが用意されました。全部で6種類(実質5種類)あり、それらは(残念ですが)全てズームレンズです。

PRONEA 600iにデザインされたレンズはこの3種類、

3.jpg

名称レンズ構成フィルター径フード
IX Nikkor 20-60mm F3.5-5.67群9枚52mmHN-1
IX Nikkor 24-70mm F3.5-5.67群7枚52mmHN-2
IX Nikkor 60-180mm F4-5.68群11枚52mmHN-32

PRONEA Sにデザインされたレンズはこの3種類、

4.jpg

名称レンズ構成フィルター径フード
IX Nikkor 20-60mm F3.5-5.67群9枚52mmHN-1
IX Nikkor 30-60mm F4-5.66群6枚46mmHN-33
IX Nikkor 60-180mm F4.5-5.67群10枚46mmHB-16

PRONEA 600i用とPRONEA S用とでは外装以外の違いが1つあるんです。

5.jpg

上は両者に共通するレンズであるIX Nikkor 20-60mm F3.5-5.6をマウント側から見たところですが、右のPRONEA 600i用にだけ突起が存在している(写真の12時の位置です)のがわかるでしょうか。この突起はPRONEA 600i用のレンズにのみ全てに共通です。「最小絞り設定警告用ガイド」と呼ぶらしいです。絞り環のないレンズなのに何故こんなものが必要なのでしょう。

6.jpg

カメラ側には「最小絞り設定警告レバー」があり、

7.jpg

このようにレンズを嵌めるとレバーが動きます。カメラ側が古いレンズに対応するためにこのレバーを設けたのは理解できるのですが、専用のレンズがこのレバーを使っている理由がよくわからないです。実際、PRONEA S向けのレンズをPRONEA 600iで使っても警告は出ません。レンズ内CPUで対応できるのだとすれば何故こんな違いを設けたのかなぁ?Canon FL,FD,EFで育った私には理解不能です。

お気に入りはIX Nikkor 20-60mm F3.5-5.6です。これ一本あれば万全っていう感じ。セット売りされなかったレンズで、価格も高めだったせいか見かけることは少ないです。

余談ですが、2年ほど前に揃え始めたこのシステム、当初はAPSが近々に終了するなんて思っていませんでした。フィルムが選べなくなっていたので、事実上「終わっている」ことは理解していましたけれど。今となっては今更APS用のズームをフルコンプしてどうするんだって話です。我ながら呆れます。でもまぁ、買ってから50本ぐらいは通してますからね。まだまだ使いますよ。だから、いいんです!
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