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古い高感度フィルム(Kodak SUPRA 800)を使う

かつてカメラ・フィルムの世界ではオリンピック大会は一大イベントでした。世界中から報道関係者が集まるのでカメラ・フィルムを売り込む絶好の機会だったのでしょう。92年あたりからオリンピックの年が近づく度にコダックはプレス向けの新フィルムを発表していました。このSUPRA 800もそういったフィルムの一つで、5本パック(プロパック)のみ の販売でちょっと高価なフィルムでした。そんなアマチュアが遊びで手を出すには躊躇するフィルムが何故か今頃私の手元に。でも期限は2001年12月って書いてあります。11年前!

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経験から言ってISO400より上の高感度カラーフィルムというのは長期保存ができません。期限を超えて常温で置いておくとすぐに色のバランスが崩れてしまい粒子も荒れます。冷蔵でさえISO400以下のフィルムとは劣化の速度が違います。感度を上げるために乳剤に添加されている成分が何らかの化学反応をしているのでしょうか、自然放射線に影響されやすいのでしょうか、兎に角本当に生鮮品なのです。

その上、高感度フィルムは発色現像によって銀の粒子が大きくなるため漂白液が僅かでも弱っていると銀が残ってしまう、いわゆる「脱銀不良」を起こしやすくなります。古いフィルムは特に起こりやすく大変厄介です。今のデジタルカメラではクリエティブ・フィルターと称して「銀残し」なんてものが選べる機種がある様ですが(これは映画のプリント銀残しのイメージなのでしょう)、古い高感度ネガでそれをやったら像がメチャクチャで笑えなくなります。

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今回は夜景なのであえてISO400に設定して使い、フィルムの古さを補うために発色現像は1段押し、漂白時間も延長して処理しました。しかし出来上がったネガは強烈に濃い茶色で眠い像がかすかに確認できる程度です。でも一応抜けていて色はそこそこ出ているのが救いかな。ラボに出してもこのネガからはプリントしてくれないでしょうが、自分でスキャンする分にはなんとかなりました。でも粒子が荒れていてこのサイズ以上では見たくない感じ。判っていたけれど、やっぱり古い高感度フィルムは辛いです。

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Canon EOS-1,EF 28-135mm 1:3.5-5.6 IS / Kodak SUPRA 800
撮影地:大通公園 さっぽろホワイトイルミネーション (2012/12/23)
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