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Disc Cameraを修理する

1982年にKodakが発表した円盤状のフィルムを使用するカメラがディスク・カメラです。ディスクといっても磁気記録なんかじゃないですよ。銀塩フィルムのディスクです。

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当時コンパクト・ディスク(CD)が同時期に発表され、ロゴがとても似ていて、将来はこんなカメラが主流になったりするんだろうかと素人ながらに思ったものです。テレビでCMが頻繁に流れていましたから、当時のコダックは相当力を入れていたのではないかと思います。「Disk」ではなく「Disc」なのは商標の関係なのでしょうか?

時は経て私が写真やカメラに興味を持ち、かつてCMで見たKodak Disc 4000を手に入れたのは94年ごろで、状態の良いものでさえ500円程度だったように思います。発売から10年が過ぎ、すでにその頃には中古カメラ店のジャンク籠の常連カメラでした。

購入してまもなくフィルムが正常に送られないトラブルがあり、カメラ屋さんからKodakに送ってもらい、電池交換の見積もりを貰って修理に出しました(京都のカメラ屋さんは実に親切です)。4000円ぐらいだったかな、よく覚えていません。とにかくちゃんと使ってみたかったので、その程度の先行投資はかまわないと思っていたんですよね。

フィルムは大型店でなんとか手に入りますが、現像はアメリカ送り。10枚以上は利用しましたが、1枚同時プリントすると4週間は待ち、2000円ぐらい掛かったように記憶しています。まったく贅沢なカメラでした。

そんな私にとって愛しきディスク・カメラですが、Kodakは98年12月に126フィルムとこのディスク・フィルムをディスコンにしてしまいました。その頃にはディスク・カメラにはすっかり飽きて使っていなかったのですが、いつかもう一度使おうと20枚ほどのディスク・フィルムと20本ほどの126フィルムを買い込みました。



あれから15年。「21世紀のカメラ」と広告で謳われながらフィルムが20世紀で終了した不遇のカメラを、21世紀に奇跡の大復活!という考えです。(バカだなぁ)

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今回新たに購入したのはDisc 4000の上位機種、Disc 6000です。外装は新品同様。

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おまけに付いてきたDemonstration Disc A6-99を入れ、シャッターボタンを押すと聞いた事の無い「ギャーギャー」という音がします。電池は生きているようですが、何かが空廻っているようです。フィルムが送られません。これは確かにジャンクです。

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早速開腹。空廻っているのはモータに直結したこのピニオンギアのようです。
外してみると、やはりこのプラのピニオンギアは割れていました。これは困りました。

そこで愛蔵のDisc 4000を開腹して確認してみると、なんとメタルのピニオンギアが使われているではないですか!

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手前がDisc 4000に入っていたメタルのピニオンギアが付いたモータです。
あの時電池交換したので対策品と交換してくれたのか、たまたま初期生産分のメタルギア入り(ソリッドスネーク?)を手にしたのかは判然としませんが、これはラッキーです。あの時このカメラを購入し修理に出した俺、グッジョブ!

という訳で、さらに電池も交換して修理完了。
フラッシュを元気に放ち、テキパキとフィルムを送っていく姿はなんとも愛らしい。
これでDisc 6000は現役復帰です。華々しく21世紀に帰ってきましたよ!

ただいまディスク・フィルムの開封や現像方法をあれこれと考えています。 発色現像が200rpm。困ったぞ。

(注・このカメラにはリチウム電池が内蔵されており、通電状態で内部に触れると感電する恐れがあります。興味本位で開けるのはお勧めできません。)
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