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Ricoh R8を修理する

当ブログのブツ撮りで使っていたのは昨年の春にEOS kiss Digitalを購入するまでRicoh R8でした。

その後私の手を離れて両親の旅行用カメラになっていたのですが、先ごろ旅行中に壊れたという話です。

B.jpg

メニュー選択のカーソルキーがもげています。
これでも使えそうなものですが、実際に撮影してみるとAFがなかなか合焦しません。鏡胴のどこかが破壊されたに違いありません。

こんなコンパクトデジカメなんて修理して使うものではないのですが、これまで活躍してくれたカメラです、捨ててしまうのはなんだか忍びない。そこでしばらくヤフオクで程度の良さそうなドナー向けジャンクを探していたのですが、先日丁度良いものが見つかりました。

A.jpg

出品者の話ではゴミが写り込むとの事でした。
届いて確認してみると、明るい野外だと真っ白に写ります。絞りが不動のように思えます。しかしズームやAFの合焦には問題がありませんでした。
外装は新品並みに綺麗なので、こちらをクランケとし、今まで持っていた方をドナーと考えたほうが良さそうです。

早速ドナーを分解してみます。

C.jpg

グリップ横のネジを外し、バッテリーカバーを空けて横にスライドするとグリップが外せます。

D.jpg

中に隠しネジ2本があります。これを外します。

E.jpg

外装の見えているネジを全て外すとトップカバーが丸ごと外れます。フレキで繋がっています。

F.jpg

スイッチユニットの基板を取ると下にLCDユニットとレンズユニットに繋がるフレキが見えます。LCDユニットを外します。

G.jpg

さらにフレキを外すとレンズユニットが分離できます。

H.jpg

レンズユニット背面の様子。

I.jpg

見えているネジを外せばCCDユニットが外せます。

J.jpg

1/2.3型CCDです。CCD全体が動く手ぶれ補正になっています。

K.jpg

畳まれた鏡胴の様子。手前のフレキの先が絞りユニットですね。

L.jpg

ちなみにクランケはこのようにフレキが千切れていました。なるほど絞りが働かない訳です。

M.jpg

絞りユニットとはフレキ同士で半田付けされています。ここを丁寧に外します。

N.jpg

鏡胴が固定されていては絞りユニットを取り出せないのでモーターとの連携を解除します。まずはモーター横のフレキに付いているフォトインタラプタを持ち上げます。(フレキを断線させないように)

O.jpg

真裏のネジを2箇所外します。

P.jpg

注意深くずらすようにして持ち上げると、このようにモーター部分が別体になっているのがわかります。

Q.jpg

このぐらい浮かすとギアの連携が外れます。

R.jpg

手で鏡胴を押し出して絞りユニットから伸びているフレキを逃がします。

S.jpg

すると絞りユニットがあっさり外れてきます。

T.jpg

押し出し用のバネが入っています。まるでビックリ箱。

U.jpg

ドナーのこの絞りユニットを移植します。
それにしてもこのカム、よく作ったものです。華奢すぎる。

V.jpg

と、いうわけで元に組み戻して完成です。

W.jpg

今度はしっかり合焦しますね。

直すと言うより、ただの部品交換ですね。カメラの修理と言うより、電子機器の修理です。なんだかなぁ。

X.jpg

とにかく安価に新品同様に戻りましたので、もう一働きしていただきましょう。

(注・分解までの簡単な概要を書いています。特にフレキの扱いは細心の注意が必要です。手掛ける場合は記事に頼らずよく観察の上で分解・組み立てして下さい。当方は一切の責を負いません。)
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