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Canon Demi EE17を修理する

Canon Demi EE17は1966年に発売された、いわゆるハーフサイズのカメラです。

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目測式でCdSによるシャッター速度優先AEを搭載しています。ファインダー内には絞りメーター針と距離指標針が確認できます。測光素子がセレン光電池だったDemi Sと同じCANON LENS SH 30mm 1:1.7という明るいレンズが特徴です。

動作品を購入して使っていたのですが、久々に使おうと思ったら巻上げができずシャッターボタンも押せない状態になっていました。シャッターリーフに油汚れがあるように見えます。修理しましょう。

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貼り革を剥がします。購入直後にファインダーの清掃をしたので大変綺麗です。剥がした姿はゼロ・ハリバートンのよう。

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前面カバーとトップカバーを外し、レンズのリングを外していきます。シャッターユニットが丸裸になったら準備完了。取扱易いように再びレンズの前群を取り付けておきます。

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ファインダーやメーターを下ろし、シャッターチャージのリンクを外します。するとレンズが取り付け板ごと外せます。

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シャッターユニットにアクセスしたいのでレンズ後群を外します。ヘリコイドには問題がないので手を入れません。これをいじると後で調整が必要になります。

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シャッターは#000です。想像通りシャッターリーフが固着しています。機構の下にリーフや絞りがありますのでこれを外します。バネの掛け位置の確認が重要です。

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裏側にシャッターリーフが張り付いていました。この様子では絞りにも油が流れている可能性が高そうです。

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案の定、油っぽい様子です。

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シャッターシャシーと絞りリーフを洗って組み直します。絞りの上にリーフを連携位置を合わせて載せます。リーフ連結部だけを外してバネが規定位置に収まるように捌きながら静かにユニットを入れていきます。絞りを全開にして裏面からシャッターリーフを僅かにずらせば落ち着く位置を見つけられます。アクロバットなやり方ですが分解・組み立ての手間が省けます。

あとは組み戻すだけ。レンズやファインダーは綺麗に拭き、距離指標針はメーター針に干渉せず美しく動くように調整します。

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問題なく動くようになりました。絞りもスムースになったはずなので安心してオートで切れます。


(注・このカメラは修理を受け付ける業者がたくさんあります。些細な不具合でも必ずカメラ店に依頼しましょう。自分で修理してはいけません。コリメーターによる焦点の確認ができない環境でレンズ周りを分解するべきではありません。)
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